第2章:40歳、貯金18万の絶望 ―― 詰みかけた人生の「審判」




品川駅のホームから職場へ向かい、18年間、私は会社という名の「藩」のために魂を削り続けてきた。

しかし、ある月の給料日、ATMの前で私は凍りついた。




画面に表示された数字は、「182,450円」




これが、40歳まで人生のすべてを捧げた男の、なれの果ての「残高」だった。

「もっと頑張れば報われる」

「資格を取れば道が開ける」。



私は情報過多というオンラインの迷宮の中で、溢れるノウハウを買い漁り、睡眠時間を削って努力した。

だが、現実は残酷だった。


毎月の支払いに追われ、将来への蓄えなど1円も残らない。

隣で笑う家族にすら、本当の預金残高を言えない屈辱。




「私の努力が足りないのか?」

「私は、無能なのか?」




深夜の暗いリビングで、自分を責め続ける日々が続いた。


だが、ある時、私は気づいてしまった。

この絶望は、私の「能力不足」で起きたのではない。



「雇用者として、一生豊かになれないように設計されたゲーム」をプレイしていたからだ。



どれだけ必死に走っても、迷宮の壁は動かない。

むしろ、走れば走るほど、システムにエネルギーを吸い取られる構造になっていたのだ。




貯金18万、人生のどん底。




しかし、この「詰み」を自覚した瞬間、奇妙な静寂が訪れた。



「会社員というシステムに違和感があるのなら、その構造の外へ出ればいいだけではないか?」

私は、ボロボロになったスーツを脱ぎ捨てる決意をした。

18年間の鎖を引きちぎり、私は単身、アメリカ・シリコンバレーへと飛んだ。



そこで待ち受けていたのは、日本の満員電車では1ミリも想像できなかった、「地球圏の真実」だった。




「そうか!、この世界観が自由な道を切り拓くのか」






「私の価値観を根底から破壊した、シリコンバレーでの衝撃的な出会い。それを次にお話しします」




→ [第3章:脱藩の志と、シリコンバレーの衝撃] へ続く